(街散歩)6-黒目川

5月になると鳥の姿が増えるのかな、と思っていたのですが、逆でした。冬鳥が去り、留鳥たちは巣作りや子育てに忙しくなったからではないかとも考えましたが、それだけではないようです。東京の日の出の時刻が2月1日は6時42分、3月1日は6時11分、4月1日は5時28分、5月1日は4時49分で、2月と5月では2時間近くの差があります。私が川辺に着くのが9時30頃なので、4月、5月では朝の活動がほぼおわっているのでしょう。鳥の習性について学ぶ必要がありますね。

興味深い論文を見つけました。

「鳥がさえずりはじめる時刻と日の出の時刻との関係について1.ハシブトガラスの鳴きはじめる時刻」

「鳥がさえずりはじめる時刻と日の出の時刻との関係について2.ヒヨドリ,スズメ,トビ,キジ,ハクセキレイなど

「スズメの鳴きはじめの時刻は,日の出の時刻とほぼ一致している」ようです。

カワセミ

春の柔らかな陽射しに羽毛が輝いていました。撮影条件が良かったので、絞りがf4でシャッタースピードは1/1000秒ですが、ISOは320で撮れています。

シジュウカラの幼鳥

しばらくぶりに車で買い出しに出かけることになり、駐車場のゲートを上げたところ、車の前にシジュウカラの幼鳥がいました。この日は強風注意報が出ていたのですが、巣から飛び出たところを強風にあおられて地面にたたきつけられたようです。頭上では心配する親鳥の声が聞こえていました。こんな日に巣立ちをしなくてもよいのにと思いながら、庭の安全な場所へ移動させたところ、庭木の影に潜り込んで行きましたので、私も車に乗り込みました。

約30分後に帰宅したところ、庭で親子で鳴き交わす声が聞こえましたので、手を出さずに家に入りました。その後、家の中から撮ったのが上の写真です。風は相変わらず強く吹いていましたが、親鳥の指示を受けて裏庭に移動していったようです。親鳥から餌をもらい、風がやんだところで、巣に帰っていったものと思います。

小さな命が必死で生きようとする姿を間近で見ることができてよかったです。

オナガ

春をつげる鳥があらわれてほしい、と願いつつ散歩に出ていましたが、ようやっと出会えました。オナガです。図鑑によると「本州の中部以北で留鳥」とのことですが、群れで子育てをするためにやってきたようです。このときは近距離でしたので、ファインダーからしっかりとみることができ、翼の淡い青色に少し感激しました。

ツバメ

小雨の降る日、ツバメが川面を何度も往復して飛んでいました。飛ぶ姿を追って撮影するのはとても無理でしたので、「置きピン」で撮ることにしました。カメラを縦位置にして、川の両岸をフレームに入れ、ピントは川面の中央にして、通過を待ちました。何度も撮影しましたが、狙った場所を通過してくれず、ピンぼけ写真を量産しました。その中で唯一きれいに撮れた一枚です。フレームの端にぎりぎりで入っていますが、次のコマには写っていません。鮮明ではありませんが、飛ぶ姿をとらえることができてよかったです。

モンシロチョウ

チョウのカップルですが、きれいに撮れました。

ヒョウモン

鳥の姿が少ないので、チョウを撮ってみました。条件がよかったせいか、ピントがしっかりと合っていて、等倍にすると眼の細部まで解像しています。

カワラヒワ

カワラヒワには今まで何回か出会っていましたが、暗い場所であったり、髙い電線の上など、撮影条件に恵まれませんでした。このときは明るい川面に出てきてくれたので、黄色い翼の色もみてとれる写真になりました。

スズメ

スズメが枯れ草の穂を集めていました。何度も往復して、運んでいきます。採りに来る場所は同じですので、ゆっくりと撮影準備をして、飛来を待ちました。穂を何本も欲張ってくわえています。早く巣を作らなければとのスズメの気持ちに触れて、春を感じることができました。

カワウ

カワウは電線や、電柱の上、あるいは水中などにいて写真としてはなかなか良い状況に恵まれず、撮影しても結果はいまいちでした。今回はきれいな緑のなかで、水辺にたたずんでいましたのでよかったです。陽だまりで日向ぼっこでしょうか、いつもと違う姿をとらえることができました。

カワセミの親子(1)

カワセミの親子です。上が親鳥ですが、飛べるようになった幼鳥に、水中への飛び込みをうながしている状況です。親鳥は首を下に振って飛び込みを指示し、その都度幼鳥も飛び込むような姿勢は見せるのですが、怖くてできません。それを何回も繰り返していました。上の写真からは、「早く飛び込め」と指示する親鳥に対し、幼鳥が「痛そうだからいやだ」と会話をしているようにみえます。そんな繰り返しがあった後で、親鳥が突然思わぬ行動に出ました。遠目には幼鳥に体当たりをして水に落としたように思いましたが、次の写真には、その様子が写っていました。

カワセミの親子(2)

親鳥が幼鳥のくちばしをくわえています。この状態で水面までつれていき、落としたようです。ポチャンと音が聞こえ、親鳥が飛び去り、幼鳥がそれを追いかけていきました。

カワセミにとっては飛び込みをして生きた小魚を捕まえるのは必修の技です。親鳥は厳しくてもそれを伝えなければならないのですから、荒い手段をとらざるをえないのでしょう。初めて見ることができた情景でした。