選書(1)「夏目漱石が生きた社会」

選書(1)「夏目漱石が生きた社会」

■201312C90 / 『漱石のパリ日記 ベル・エポックの一週間 』 / 山本順二 (著) / 彩流社・・・単行本です。
■201006C91 / 『夏目漱石と戦争』 / 水川隆夫(著) / 平凡社新書
■201601C95 / 『姜尚中と読む 夏目漱石』 / 姜尚中(著) / 岩波ジュニア新書
■201610C95 / 『子規と漱石 友情が育んだ写実の近代』 / 小森陽一(著) / 集英社新書
■201406C95 / 『漱石「こころ」の言葉』 / 夏目漱石(著)、矢島裕紀彦(編) / 文春新書
■201112C95 / 『漱石・明治 日本の青春』 / 半藤一利(著) / ワイド新書
■201603C95 / 『漱石のことば』 / 姜尚中(著) / 集英社新書
■201505C95 / 『夏目漱石、現代を語る 漱石社会評論集』 / 小森陽一(編著)、夏目漱石(著) / 角川新書

▽コメント

夏目漱石が生まれたのは慶応3年(1867年)1月です。翌年の慶応4年(明治1年)3月に明治新政府の基本方針である「五箇条の御誓文」が発表され、1871年(明治4)7月には廃藩置県が出されます。武士にとっては大変な時代の到来ですが、漱石は名主(町名主?)の子でしたから、浅草の庶民の子として成長したようです。明治という新しい治政によって少しずつ変わっていく時代、江戸っ子の漱石は英語が得意な秀才でした。
1893年には東京大学英文科卒業、1900年にはイギリス留学をして、直接、西洋文明と向き合っています。守るべき「日本」とは、学び受け入れるべき「西洋」とは、漱石にとってどんなものだったのでしょう。そんな問いをいだいて新たな知見に触れてみようと思います。

彩流社からは、『漱石と英国 留学体験と創作との間』塚本利明(著)、も発行されています。

(作成日)2016/11/06